CMS Works

患者さんの待ち時間を短縮せよ

病衣向け診療予約、患者動態管理システム

開発の背景

外来患者数の多い病院においては、しばしば患者の「待ち時間」が問題になり、患者に多くのストレスを与えてしまう可能性がある。そのため、診療予約システムを導入する病院も多いが、そもそも患者の待ち時間が長いうえに、担当医師のいる診察室への案内、診察前にリハビリを行う患者、診察後にリハビリを行う患者、投薬のみの患者など、患者のその日のケースにより、来院から帰院までの流れが違っているため、そういった事象を吸収できるシステムが要求される。

開発の目的

単に予約時間を整理して患者を割り当てるだけでは、待ち時間短縮の効果が少ない。そのため、「来院」「リハビリ」「診察」「レントゲン」「CT」など患者が院内でどの状態にあるのかを受け付け、診察室、リハビリ室の各端末で把握しながら、患者を効率よく誘導資するシステムが必要である。また、次回予約を受け付けだけでなく、診察室で医師が登録できることにより、ダブルブッキングや無理なスケジュールを排除し、結果として患者の待ち時間を短縮する。

システムの概要

診察券を再来受付機に挿入した段階でシステムがそれをキャッチする必要があるため、別のベンダーの再来受付システムとソケットで接続し、再来受付機から「予約診察」「投薬」「リハビリ」などの患者の入力情報をキャッチする。受付では現在どの患者が来院しており、今どこにいるのかをリアルタイムで把握し、効率よく診察室へ誘導していく。診察室では患者をリハビリやレントゲンに送り出した場合は患者のステータスをその場で変更する。精算が終わるとその患者は「帰院」したとみなされてリストから消去される。 次回予約に関しては医師が自分のみが患者の登録できる「排他枠」を用意し、この時間枠に関しては受付の医事スタッフが登録できないようにすることにより、重症患者や診察に時間のかかる患者を医師自身が優先的に割り当て枠を作るなど、患者に配慮された設計になっている。
また、次回予約に関してはサーマルプリンタが接続してある診察室と受付の端末で患者向けの「控え」をすぐにプリントでき、来院間違いが起こらないようにする等の対策も設けた。

システム構成

プラットフォーム
WindowsServer
RDBMS
MS SQL Server
中間言語
PHP

導入結果

患者の待ち時間が短縮され満足度が向上した。