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フィーチャーフォン向けの変換サービスが微妙だ

スマートフォン向けのサイトの仕事が激増(ってほどでもない)

スマートフォン対応したサイト制作の仕事が増えています。「激増」というほどではないですが、すごく多くなりました。
今、我が社ではフィーチャーフォン向けサイト、いわゆる「ケータイサイト」の仕事は原則お引き受けしていないのです。
なのですが、ウェブページを変換するASPサービスまたはサーバー側のシステムを使ってスマートフォン向けのページを変換するので、スマートフォン向けのページを作ってくださいというオーダーがありました。

ケータイサイト変換ASPの制約条件

なのですが、そのASPには、多分こういったサービスの多くがそうなのだと思いますが、ケータイサイト向けに変換するためのルールというか制作上の決まりがいくつかあります。

  • ドキュメントタイプはHTML5でもいいけど、HTML5のタグは使えない
  • CSS3は使っちゃゃダメ
  • 画像は全部GIFにした方がいい
  • viewportで制御ではなく画面幅100%のリキッドでつくる
  • スライドのUIとかJSによる動きがある部分など、完全な要素の出し分けが必要な場合は独自タグを使って内部で切り替える必要がある
  • 画像を含めたページサイズはケータイに合わせる
  • その他いろいろ(結構いっぱいあって覚えてない...)

で、この変換ってどうなんだろう

はっきり言って微妙だと思いました。
上記の制約条件をあてはめていくと、スマートフォンで再現可能なデザインであっても「敢えて採用しない」必要が結構出てきてしまいます。

そして作る側からするとえらく作りにくい。
ホント、別々に作った方がよっぽどいいのにと感じました。

ただ、これはASPやシステムの問題だけではなく、サイト全体がこういった仕組みで動いており、「今まではスマートフォンでアクセスがあった場合ケータイサイトを見せていたんだけれども、これからはケータイでアクセスがあった場合にスマートフォンサイトを変換して見せる」という、環境的な前提条件があるが故の問題なんです。

ただ、この方法を採用する限りにおいてはHTML5やCSS3の恩恵を享受することができず、スマートフォンサイト「ならではのデザイン」とか「っぽいUI」とか、その操作性を結構犠牲にする必要がある。かなり、いいところがスポイルされてしまうと感じました。

別々に作らせてほしかった。